WORDS
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ダイアトニック・コード
- ダイアトニック・スケールの各音をルート音とし、そのルート音に対してひとつおきにダイアトニック・スケールの音を積み重ねたコード。
計3つ重ねると3和音(トライアド)、さらにもう1音加えると4和音(7th)。
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非和声音
- コード構成音に含まれない音。
コード構成音に含まれないので緊張を持つが、コード構成音へ解決することで緊張が緩和する。
緊張と緩和を使ってメロディに表情をつけることができる。
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シンコペーション
- 同音連打をタイでつないで、アクセントを前の弱拍へずらすこと。
勢いをつけることができる。
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ブルーノート・コード
- ブルーノートをルート音としたコード。
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倚音
- コード構成音の長(短)2度上(もしくは下)に現れる非和声音。
通常、強拍に現れる音を言う。
コード構成音に含まれないので緊張を持つが、コード構成音へ解決することで緊張が緩和する。
緊張と緩和を使ってメロディに表情をつけることができる。
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ブルーノート
- メジャー・スケールの、同じルート音のマイナー・スケールでフラットする音。
キー=Cメジャーの場合はミ♭、ラ♭、シ♭。
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アルペジオ
- コードの構成音をバラバラにして、順番に並べること。
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カノン進行
- バロック時代に作曲されたパッヘルベルによるカノンで使われている進行。
ベース音が1音ずつおりていくのが特徴的。
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掛留音
- コードが変わる直前のタイでつながれた和声音で、次のコードに移った時に非和声音になる音。
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ドミナント7thコード
- スケールの第5音(属音)をルート音としたトライアドにルート音から数えて短7度上の音が加えられたコード。
(属七の和音。Cメジャー・スケールではG7)
不安定な響きを持ち、トニック・コード(スケールの第1音(主音)をルート音としたトライアド)への強い進行感を持っている。
(トニックに進行することで安定する)
ドミナント7thコードがトニック・コードへの強い進行感を持っているのは、不安定な響きを持つ増4度音程
(第3音と短7音の音程。G7ではシとファ)が含まれているため。
不安定な響きを持つ増4度音程がトニックへの解決を求める。
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セカンダリー・ドミナント・コード
- トニック・コード以外のダイアトニック・コードをトニック・コードに見立て、その前に置かれるドミナント(7th)コード。
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サブドミナント・マイナー・コード
- 同主短調から借りてきたⅡ(7)、Ⅳm(7)のコード。
切なさを感じさせる響きをつくり出すことができる。
Cメジャー・スケールと、Cマイナー・スケールは同じドの音から始まる。
このように、開始音(主音)が同じメジャー・スケールと、マイナー・スケールは「同主調の関係にある」と言う。
この関係を利用して、同主調からダイアトニック・コードを借りてくることができる。
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ドミナント・マイナー・コード
- 同主短調から借りてきたⅤm(7)のコード。
切なさを感じさせる響きをつくり出すことができる。
Cメジャー・スケールと、Cマイナー・スケールは同じドの音から始まる。
このように、開始音(主音)が同じメジャー・スケールと、マイナー・スケールは「同主調の関係にある」と言う。
この関係を利用して、同主調からダイアトニック・コードを借りてくることができる。
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刺繍音
- コード構成音の中のあるひとつの音から始まり、上下行してもとの音に戻るとき、その上下の非和声音を言う。
通常、長(短)2度でコード構成音に接する。
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代理コード
- トニック、サブドミナント、ドミナントという特徴が同じで、代用できるダイアトニック・コード。
トニック(Ⅰ)の代理コードはⅥm。
サブドミナント(Ⅳ)の代理コードはⅡm。
ドミナント(Ⅴ)の代理コードはⅦm(♭5)。
Ⅲmは場合によってトニックになったり、ドミナントになったりする。
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オン・コード
- コードのルート音とは別のベース音を設定したコード。
ダイアトニック・コードだけの進行から雰囲気を変えるときに使用される。
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転回形
- ルート音以外のコード構成音をベース音にしたコード。
第3音(Cコードの場合はE音)をベース音にする形は第1転回形と呼ぶ。
第5音(Cコードの場合はG音)をベース音にする形は第2転回形と呼ぶ。
第7音(G△7コードの場合はF♯)をベース音にする形は第3転回形と呼ぶ。
Am(onE)、G(onD)は第2転回形。
G△7(onF♯)は第3転回形。
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クリシェ
- 同じコードに半音もしくは全音ずつ動く音が加えられた進行。
ダイアトニック・コードだけのコード進行に比べてよりスムーズな印象が得られる。
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サスフォー
- コードの3度音(Cコードではミ)の代わりに4度音(ファ)を使った和音。
たいていの場合、次に3度音を含んだコードに進む。
Ⅴ(7)sus4をドミナント(7th)の前に使用すると、ワン・クッション入ることで、ゆるやかな進行になる。
5度音を抜いたⅡ7sus4はⅤsus4と同じ構成音。
(キー=CメジャーではG-C-D)
Ⅴ7sus4は似たようなコードにⅡm7(onⅤ)がある。
(キー=CメジャーではDm7(onG)。G-D-F-A-C)
また、Ⅱm7(onⅤ)とほとんど同じ構成音と機能を持ったコードにⅣ(onⅤ)があり、これも代わりに使える。
(キー=CメジャーではF(onG)。G-F-A-C)
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3度下行(上行)進行
- ルート音が長(短)3度移動する進行。
前のコードの役割の延長で、代理コードを連結するのとほぼ同じ。
トライアドのうち2つの音が共通しているため、連結しても大きな変化がない。
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トニック・マイナー・コード
- 同主短調から借りてきたⅠmのコード。
切なさを感じさせる響きをつくり出すことができる。
Cメジャー・スケールと、Cマイナー・スケールは同じドの音から始まる。
このように、開始音(主音)が同じメジャー・スケールと、マイナー・スケールは「同主調の関係にある」と言う。
この関係を利用して、同主調からダイアトニック・コードを借りてくることができる。
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マイナーのⅤ→Ⅰ終止形(カデンツ)
- マイナーのⅤ→Ⅰカデンツで、Ⅴm(7)を使うと終止感は控えめになる。
Ⅴ(7)を使うと終止感が強められ、早くⅠmに行きたいという雰囲気がかもし出される。
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アドナインス・コード
- トライアドに9度音を付加したコード。
トライアドのシンプルな雰囲気を残したまま、美しい響きが得られる。