The Beatles / Strawberry Fields Forever 1(C)
May 13, 2016
ビートルズ/ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァーのCセクション(サビ)のコード進行を分析した記事です。
ディスコグラフィDiscography
作詞作曲:ジョン・レノン・アンド・ポール・マッカートニー
リリース:アルバム1967年11月27日(アメリカのキャピトル・レコード編集盤)
Magical Mystery Tour『マジカル・ミステリー・ツアー』の8曲目に収録されている。
BPM=96。
試聴iTunes Amazon
Strawberry Fields Forever
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コード進行Chords
オリジナル・キーはB♭メジャー。
わかりやすいように、キー=Cメジャーに移調しています。
Cセクション(サビ)のコード進行は|C|C|Gm7|Gm7|A7|A7|F|A7|F|C|
C(Ⅰ)から始まるパターン。
3・4小節目のGm7はドミナント・マイナー・コードで切なさがかもし出されている。
5・6小節目と、8小節目ののA7(Ⅵ7)はC(Ⅰ)の代理コードと思われるが、ダイアトニック・コードのAm7ではなく終止感があいまいになっている。
9小節目のF(Ⅳ)→10小節目のC(Ⅰ)の終止感の強化につながっている。
- ドミナント・マイナー・コード
- 同主短調から借りてきたⅤm(7)のコード。
切なさを感じさせる響きをつくり出すことができる。
Cメジャー・スケールと、Cマイナー・スケールは同じドの音から始まる。
このように、開始音(主音)が同じメジャー・スケールと、マイナー・スケールは「同主調の関係にある」と言う。
この関係を利用して、同主調からダイアトニック・コードを借りてくることができる。
- 代理コード
- トニック、サブドミナント、ドミナントという特徴が同じで、代用できるダイアトニック・コード。
トニック(Ⅰ)の代理コードはⅥm。
サブドミナント(Ⅳ)の代理コードはⅡm。
ドミナント(Ⅴ)の代理コードはⅦm(♭5)。
Ⅲmは場合によってトニックになったり、ドミナントになったりする。
メロディMelody
使われている音はソシ♭ドド♯レミファソ。
ノン・ダイアトニック・コードのGm7、A7に、Cメジャー・スケール以外の音のシ♭、ド♯が使われている。
7小節目のFに最高音があてられ、盛り上がりがつくられている。
9小節目のF(Ⅳ)→10小節目のC(Ⅰ)には倚音が使われたフレーズがのせられている。
まとめLearning
A7に注目。
曲の途中に適度なタメをつくり、後に続く終止形にのるメロディを強く印象づけられそうです。
オリジナル曲の制作に用いてみてはいかがでしょうか。